EVの冬対策

 

EVに使われているバッテリーは20℃での使用を標準としていますので、
気温が0℃を下回りバッテリー温度も同様に低下すると極端に性能がダウンします。
夏に比べると最高速で10`以上ダウンし、走行距離は半分以下になります。

このような、性能の低下を少しでも抑えるために、EV(バッテリー)の冬対策を行います。

 

まずはバッテリー本体が冷えにくいように全体を覆います。

以前はプラダンとガムテープを使用してバッテリーケース全体を覆っていましたが、
ガムテープの耐久性が悪く一年弱で剥がれ始めました。
アルミテープで固定すると飛躍的に寿命が延びるのですが、
同じやるならもっと寿命を延ばそうと、今回はFRPでカバーを作製しました。
※実際はガラス繊維+エポキシ系接着材を使用したのでFRPではありません。

これで、直接外気にさらされる事がなくなるので、バッテリー温度低下の速度が遅くなります。

いくらカバーを付けてバッテリーの温度低下を防止しても、
時間差が出来るだけで結局は気温に近づきます。
真冬でしたら地表に近い位置のバッテリー温度は0℃以下でしょう?

充電や走行時には多少は発熱しますのでバッテリー温度は上がりますが、所詮1〜2℃です。

充電や走行後バッテリーを手で触って暖かさがわかるぐらいになっている場合は
バッテリー内部の抵抗が増えて電気エネルギーを熱に替えているためですから、
充電機の故障やバッテリーの劣化、破損を疑う必要があります。熱くなるのは論外です。

本当に元気なバッテリーは充電しようが、走行しようが、さほど温度は上がらないものです。

そこで、走行性能を夏に近づける為に、バッテリーヒーターを取り付けて暖めます。
使用するのは水道管の凍結防止ヒーターです。写真のヒーターは松下の5m物です

本来、このヒーターは−2度で電源が入り、11度程度で電源が切れます。
このままでは、バッテリーを暖める事が出来ないので、
ヒーターのサーモスタットを取り外して配線を直結しています。

直結の状態でヒーター本体の温度は約60度です。
パワーも90Wですから、消費電力も少なく、温度も極端に高くないので、
バッテリーを暖めるのには丁度良い大きさです。


実際の取付です。
ヒーターをバッテリー全体に巻き付け、さらに密着させるために
スポンジを間に挟みバッテリーに押さえ着けています。
以前はガムテープで貼り付けていましたが、熱のために剥がれてしまって×でした。
両面テープによる貼り付けも考えましたが、簡単なスポンジ押さえで落ち着きました。

効果ですが、バツテリー容量が大きいために、夜間の充電時間(8時間)では少し短いようで
真冬時は充分には暖まりません。10℃くらいでしょうか?
しかし、何もしないのに比べたら雲泥の差があります。時期的に言えば11月末くらいの
走行性能はあります。

話を少しもどしますが、バッテリー温度が低下した場合は、お湯を掛けて元気にさせる方法が
言われていますが、この方法はあまり効果はありません。
例をあげますと、冷え切った体を温めるのにシャワーを浴びるのと、湯船に浸かるのと、
どちらが芯まで暖まりますか? たぶん湯船に浸かった方です。

バツテリーも同じで、重い分、非常に熱容量があります。つまり冷えにくく暖まりにくいのです。
そこにお湯をかけても、ほんの少しの熱を与えられるだけで、表面の温度は上がっても
内部の温度はほとんど変わりません。
温風を当てても同じことです。ヘヤードライヤの様なもので数分暖めたところで、
大きな変化はありません。外気温が極端に低くなり、冷え切ったバッテリーを暖めるのには
非常に大きな熱エネルギーが必要です。

本来ならば90Wのヒーターでは24時間暖める必要がありますが、
カバーを付けたおかげで温度低下を少しでも抑えられているので、なんとか役に立っています。
それと暖まりにくい替わりに冷えにくいので一度暖めると半日程度は冷えません。

 

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