DIOキャブ

 

ノーマルキャブの口径はφ14なので、高回転時は吸気が追いつきません。

そこで口径がφ16のDIOキャブを使用します。

DIOキャブには数種類ありますが、比較的年式が新しく、
良品の多いAF34、35用(DIOZX等)を使います。

キャブのそこの蓋を止めている2本のボルトを外した内部です。

中心のひょうたん形の部分にあるネジ状の物が、
メインジェットとスロージェットです。

メインジェトの取り外しです。

メインジェットはエンジン回転数の3〜4000回転より上の回転域で
燃料を供給します。

発進後の加速が悪い場合は番手を大きくしますが、
あまり番手を大きくすると高回転域での回転が上がらなくなります。

ハーフスロットル時の調整はスロージェトと併用して考える必要があります。

ノーマルのDIOキャブには#78〜80番程度のメインジェットが
装着されています。

ジェット本体に小さな字で刻印がされていますので、番手が分かります。

MC−1で使用するメインジェットの番手は

@ノーマルエアクリ改+ノーマルフィルター+前期シリンダー → #90〜100
Aノーマルエアクリ改+ノーマルフィルター+後期シリンダー → #85〜90

Bノーマルエアクリ改+スポーツフィルター+前期シリンダー → #95〜110
Cノーマルエアクリ改+スポーツフィルター+後期シリンダー → #90〜105

Dパワーフィルター+前期シリンダー → #90〜105
Eパワーフィルター+後期シリンダー → #85〜100

スロージェトの取り外しです。

スロージェットはエンジン始動後から全ての回転域で
同量の燃料を供給し続けています。

発進加速が悪い場合は番手を大きくしますが、
高回転域での燃料もこくなりますので、
スロージェットを交換したらメインジェットの交換も必要になります。

逆に考えると、メインジェットの微妙な調整が出来ない場合
スロージエットを替えることで高回転時の調整も出来ることになります。

ノーマルのDIOキャブには#36〜38番程度のスロージェットが
装着されています。

ジェット本体に小さな字で刻印がされていますので、番手が分かります。

MC−1で使用するスロージェットの番手は

前後期型に関係なく → #42〜45

キャブレターの上のキャップを取り外して内部のパーツを取り出した状態です。

左から、キャップ、スプリング、スライドピストン
スライドピストンを分解した状態です。

左から、ジェットニードル固定金具、ジェットニードル

このDIOキャブのジェットニードルは調整出来るタイプです。

ジェットニードルのクリップです。

溝にはまっているE型のクリップの位置を変更することにより、
ハーフスロットル時の燃料の濃さを調整できます。(全開時は関係ありません)

左側の溝に移動すると、燃料が薄いなり、
右側の溝に移動すると、燃料が濃くなります。

通常は写真の真ん中の位置でキャブの調整を行い、
メインジェットやスロージェトでハーフスロットル時の
燃料調整が出来ない場合に移動します。

ピストンの内部の状態です。

ジェットニードルに取り付けられたE型のピンが
ジェットニードル固定金具を押し当てて固定されている様子です。

ピストンに溝があるのはアクセルワイヤーが通るためです。
また、ジェットニードル固定金具の開いている部分も
溝に合わせる必要があります。

DIOキャブには気温により燃料の濃さを調整するために
AFセンサーが取り付けられていますが、
MC−1に取り付けた時には不要になります。

ゴミが入らないようにAFセンサー用のパイプに
ビニールチューブを被せて蓋をします。

特にチューブの先端は密閉しなくても大丈夫ですが、一番最初の写真のように
折り曲げてインシュロック等で固定してメクラ蓋の替わりにしてもOKです。

次に右側のチョークユニットに電気配線をします。

右側の黒い固まりがチョークユニットです。
丸いへこみの中にある、金属端子にリード線をハンダ付けします。

金属端子部だけをハンダ付けし、置きハンダをします。
同じくリード線だけをハンダ付けし、置きハンダをします。
置きハンダをしたリード線を端子に沿わせ、ハンダこてを押し当てて
お互いを熱してハンダ付けします。

小さな部分のハンダ付けは、置きハンダをしてから
お互いを付ける方が確実に作業できますので、
めんどくさがらずに実行して下さい。

MC−1のノーマルキャブレターからDIOキャブに取り替えると、
キャブレターの蓋の形状の違いから、アクセルワイヤーの遊びが大きくなり、
フルスロットル時でも、キャブレター本体が全開にならない
場合がありますので、遊びを減らすためにアクセルワイヤーと
蓋の間にカラーを挿入します。

電線の接続に使用する、ギボシ端子のキャップです。オスメス用を使用します。

写真の様にギボシ端子のキャップの前後を切り取って短くします。
アクセルワイヤーとキャブレターの蓋の間に、写真の様に挿入します。
ギボシ端子のキャツプが障害物の役目をして
キャブレターのキャップの長さだけワイヤーの遊びが減少します。
キャブレターのキャップのゴム蓋を押し込んだら完成です。
   
   
   
DIOキャブにはいくつかのタイプがあります。

今回は、MC−1に使う後期型について説明します。

写真後方 左 DIOキャブ規制後後期(最終型)
後方 右 DIOキャブ規制後前期
前方DIOキャブ規制前

この他にもいくつか種類がありますが、
下では後期型のみ説明していきます。

DIOキャブの規制後には2タイプあります。

写真 左 DIOキャブ規制後後期(最終型)
右 DIOキャブ規制後前期

外観はほぼ同じように見えますが、口径には大きな違いがあります。

吸気口から見た写真です

写真 左 DIOキャブ規制後後期(最終型)
右 DIOキャブ規制後前期

左側の方が少し大きいのがわかりますか?

内部のパーツを取り外した状態です

写真 左 DIOキャブ規制後後期(最終型)
右 DIOキャブ規制後前期

バルブの大きさがかなり違います。

写真 左 DIOキャブ規制後後期(最終型)
直径はφ18です。
VM18のキャブより少し小さい程度です。

右 DIOキャブ規制後前期
直径はφ15です。
再度外観を比較します

写真 左 DIOキャブ規制後後期(最終型)
右 DIOキャブ規制後前期

やはり大きさの違いはわかりにくいですが、
左の方が少し大きいのがわかりますか?

各部の比較です。

写真 左 DIOキャブ規制後後期(最終型)
右 DIOキャブ規制後前期

外観ではそれほど違いがわかりませんでしたが、
口径の違いはあきらかです。
ただし、バルブ回りの大きさ以外は、入り口及び出口の口径は同一です。

DIOキャブオーナーも一度バルブの大きさを測ってみてはいかがですか?

性能的にはφ18−15ですのでかなりの性能差はあると思います。
しかし、実際はピーク時のパワーが違うだけで、
〜70`弱ではあまり差がありません

ただし、絶対パワーを必要する、登坂時や最高速時は話が別ですが

DIOキャブを購入する場合は、写真を参考に
口径の大きな物を選ぶように注意して下さい。

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